こんにちは、染谷です。
今回は検索エンジン対策(SEO)について解説したいと思います。


SEO(Search Engine Optimization)とは

SEO(Search Engine Optimization)とは検索エンジン最適化のことで、簡単に説明すると任意のキーワード(フレーズ)で検索した場合に自分のブログが表示される順序を検索結果の上位に表示させる工夫を施すことです。
なお、検索エンジンはGoogleやMicrosoft(bing)の天才技術者たちが時間を惜しまずプログラムを改善して、有益な情報を提供するウェブサイトを上位に表示させようと日々がんばっている、「会社の肝」となる部分です。なお、余談ですがYahoo! JapanはGoogleの検索アルゴリズムを利用しています。

なぜ検索エンジンの運営会社が有益な情報を提供するウェブサイトを上位表示させたいかというと、その会社の収益構造を見てみるとよく分かります。
検索エンジン最大手のGoogleは収益の大半が広告収入になっています。自社の検索エンジンを利用してもらい、検索結果に関連する広告(Google AdSense)を表示させる(クリックさせる)ことにより広告主から収益を得ています。
Googleの場合は広告をクリックしてもらえない限り収益が発生しないので、いかに検索結果と表示される広告の内容を適合させ、ユーザーに興味を持ってもらうかに苦心しています。

検索結果を見る

もし検索結果に、どこかで見たことのあるようなオリジナティの低い内容や薄っぺらい表面的な情報しか載っていないようなウェブサイトがたくさん表示されるような精度が低く役に立たない検索エンジンがあったとします。
あなたが広告主だったら、その検索エンジンを運営している会社に広告を出そうと思いますか?だからこそ、GoogleやMicrosoftは検索の精度向上のために、日々改善を繰り返しているわけです。


個人運営のブログとSEOについて

ブログを運営していると、「キーワードを適切に織り交ぜて」という言葉(アドバイス)をよく聞きます。
確かにブログタイトルや記事タイトルに検索結果に表示させたいキーワードを配置したり、本文内に必要なキーワードを入れることは必要です。
いかに高度な検索エンジンでも、書かれていないキーワードを検索結果に表示させることはできませんし、読み手としても主語が入っていない文章は理解できません。
でも、狙ったキーワードだらけの文章は非常に読みづらいです。
読者の読みやすさを最重要視して、適切にキーワードを配置することでバランスの良い文章が出来上がります。

また、「無料ブログからリンクを張って・・・」というアドバイスもまことしやかに囁かれます。
これに関しては、Googleがスパム行為として認識するようになりました。

リンクプログラム/コンテンツに関するガイドライン

このガイドラインの中に以下の様な文章が書かれています。

他のサイトから自分のサイトへの高品質で関連性の高いリンクを作成してもらう最善の方法は、インターネット コミュニティで自然に人気を獲得する、関連性の高い独自のコンテンツを作成することです。良質なコンテンツを作成すると、それが利益につながります。リンクは編集者による人気投票のようなもので、役立つコンテンツの数が多いほど、誰かがそのコンテンツが自分のサイトのユーザーにとって役立つことに気付き、リンクを作成してもらえる可能性が高くなります。

これはまさに真理で、自分の好きなテーマで書けば自動的に関連するキーワードは含まれてきますし、有益な情報が載っているブログであればいろいろな場所で情報がシェアされ、自動的にリンクも増えていきます。

FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアが普及してきた今では、良い情報が(もちろん悪い情報も)シェアされやすい環境になってなっています。 役に立つ情報が拡散され、いろいろなブログで紹介のリンクが張られ、その結果、検索エンジンの表示順位が向上していくわけです。
すると検索エンジン経由での訪問者も増加し、良いサイクルでアクセスが集まってきます。
リンク収集活動などの中途半端なSEOに時間を費やすぐらいなら、その分、有益な内容や面白い切り口や人に教えたくなるような情報を載せる事に時間を使った方が良い結果に繋がるはずです。


忘れてはならないこと

記事を読むのはプログラムではなく人間だということ。
キーワードの比率を気にし過ぎて、文章として不自然になっている記事が時々あります。検索エンジン対策はアクセスを増やすの為には確かに重要です。でも、その先に居る読者のことを忘れないでください。

人間はもっと曖昧な生き物です。「商品名 評判」とか「サービス名 比較」でみんな検索すると思いますか?
パンが好きな人であれば「パン焼き器 おすすめ」と検索する人も必ず居ます。
全員が全員「ホームベーカリー」とか「ゴパン」などの正式名称で検索するわけではありません。

検索エンジンが表示する検索ワードは、機械的にタグ(ジャンル分けのための名前、付箋)が付けられた文字列です。
その単なる文字列に踊らされず、もっと人間の思考回路を意識して文章を書けば、自然とアクセスも集まってくるはずです。

繰り返しますが、文章を読むのは検索エンジンではなく人間です。
いくら検索エンジンに好まれるような文章構成をしていても、実際に読む人間が読みづらいと感じてしまうとまったく意味を成しません。
検索エンジンに片想いし続けるのもほどほどにして、読んでくれる人間に対してしっかりと向きあって記事を書いていきましょう。それでもあなたは中途半端なSEOを続けますか?

まとめ

1.キーワードを意識した適度なSEOは効果的
読みやすさを最優先して記事を書いた結果として適切に配置されるバランスが重要。SEOのためにキーワードを配置しながら記事を書くのはNG

2.SEO対策を過度に意識しすぎない
小手先のテクニックに頼るのではなく、読み手に有益な記事を書くことに注力してtwitterやfacebookなどのソーシャルメディアで自然に拡散される事を待つほうが良い結果に繋がる

3.記事を読むのは人間
機械ではなくサイト訪問者に有益で読みやすい記事を書くことに注力を。
検索エンジンは、検索者(読み手)にとって有益なサイトが表示されるように日々改善されているので記事の価値を高める事が最も有効。

2013年10月16日に別のサイトで公開されていた記事を、関係者に許可を得て転載・編集しております。